Last Update: Jan 25, 2005 _


変愚蛮怒 中盤の心得


30Fを越えて、地獄など上位の属性攻撃が出だしたらいよいよ中盤です。
中盤の目標は、能力値アップの薬などで各能力を上げることと、
十分な加速と攻撃力、能力値修正を保ちつつ、すべての耐性を網羅できる装備を組み上げることです。
早めにテレパシー装備が手に入れば、だいぶ死ににくくなるでしょう。

あと、耐性がそろわずダレて投げやりになりがちですが、ここで気を抜くと簡単に死にます。
特に40F以降は、階層にそぐわない突出した力を持った敵が数多く出てきて、感知を怠ると危険です。
常に緊張状態の終盤と比べて、中だるみしやすい中盤が最も死にやすいでしょう。



● 穴熊戦術を会得する

Angband 系ローグライクにおいて、「穴熊」はほぼ常套手段と化している戦術です。

一対多数の戦いでは、いったん狭い路地などに引いて一対一×多数の形に持ち込むのが理想的です。
さらに、路地がジグザグになっていれば、飛び道具を防ぐことも出来ますね。
変愚蛮怒の世界にこの理論を持ち込んだのが、穴熊戦術です。

具体的には、以下のような感じになります。

  #%#######%%.
 ##.#.#.#.#@#.
 #.#.#.#.#.#..
 #%###%######.

このような地形をあらかじめ用意しておいて、敵をおびき寄せつつ奥へ逃げ込むのです。

  #%#######%%TT
 ##T#T#T#T#T#T
 #@#T#T#T#T#TTT
 #%###%######TT

こうすることで、後続の視線を遮断しつつ、目の前の敵と一対一で戦うことが出来ます。
トロルピットやドラゴンピットなどの攻略には欠かせない戦術なので、是非覚えましましょう。
また、召還魔法を多用してくるユニークなどに対しても、かなり効果的な方法です。



● どうしても死にたくなかったら、竜巣に籠もる

どうしても死にたくなかったらシリーズの第二弾。
初めて中盤に突入する場合など、50F越えの未知のモンスターに瞬殺を喰らうことが多々あります。
中盤を生き抜くために手段を選ばないのなら、
古代ドラゴンを倒せるレベルまで育てたあとは、ひたすら竜巣に籠もるのも一つの手です。
かくいう僕も、初勝利キャラの時は、プレイ時間の半分以上を竜巣でのドラゴン狩りに費やしました。
古代D→万色D→下級ワイアームと順に狩っていき、
レベル40台後半まで育てきってから、改めて鉄獄50F以降に挑むわけです。

竜巣に出現するドラゴンは、各ドラゴンが吐くブレスの属性が非常にはっきりしています。
そのため、敵や地形の感知を怠らず、戦う相手を正しく選びさえすれば、そうそう簡単にはやられません。
ただし、「引き腰」の精神を忘れ、少しでも調子に乗った瞬間に即死できます。

あと、かなり早い段階から竜巣で粘る作戦も有るようですが、効率はあまり良くないでしょう。
個人的には、テレパシーがあって、単色の古代Dを楽々倒せるぐらいが潜り時だと思います。



● 竜巣の潜り方一例

条件:テレパシー、四元素+毒の一次耐性、二次耐性手段、古代Dを倒せる強さ、高隠密、等
物資:体力回復手段、感知手段、テレポアウェイ、絶対的な危機回避手段、加速手段、等
前提:耐性が万全なドラゴン以外とは絶対に戦わない。戦うときも、必ず1vs1で挑む。

帰還ではなく、広域マップから直接竜巣に入り、
自分が倒せるドラゴンと一対一で戦える状態になるまで、ひたすらダンジョンの出入りを繰り返します。
このとき、上り階段から離れて戦えばそれだけ死の危険性が高まるので、
まだあまり強くないのなら、上り階段の上からほとんど動かずに戦える状況を待ちましょう。
レベルが低いうちは下級古代ドラゴン、それから古代万色D、
ある程度強くなってきたら下級ワイアームを相手に選びます。
HPにかなり余裕が有るのなら、毒針に装備を変えて、
上り階段の上に陣取りながら一ランク上の敵と戦うのも有りです。

レベルが上がり、装備も整ってきたら、弱めのユニークDも狙いましょう。
経験値もさることながら、アイテムドロップがやたらとおいしいです。
強めのユニークDも楽に殺せるようになってきたら、そろそろ普通に探索しても大丈夫です。
ただし、たまに遭遇する上級ワイアームやサルマンなどにはくれぐれも注意しましょう。



● Valt に注意

ダンジョン内には、たまに Valt と呼ばれる、いわゆる「モンスターハウス」の様なものが出現します。
永久壁で仕切られた区域内に、現階層+数十階層レベルの強敵と、
様々な種類の高級アイテムが、所狭しとぎっしり詰め込まれているのです。
文字通り「宝の山」で、攻略できれば大量の高級アイテム確保が約束されるのですが、
中で待ちかまえているモンスター達は、手に負えないほど強力な場合がほとんどです。
敵の集中砲火を浴びやすいような作り・配置になっている、いやらしい Valt も存在します。

挑むか無視するかは人それぞれですが、アイテムより素直に命を取った方が良いと思いますよ。
ただし、地形と敵の判断が正しくできるのなら、自分が倒せる敵がいる区域をつついてみるのも一興です。



● 中盤の通過儀礼、「クローン地獄」クエスト

中盤最大の難関と言われているのが、周辺の家で請け負える「クローン地獄」クエストです。
タイトルからして危険なにおいなのですが、その内容はというと、
14種類計66体のユニークモンスターのクローンを撃破せよ、という、かなりえげつないものになています。

しかし、特級アイテムを落とすユニークが多数含まれているので、
無事やり遂げる事が出来たら、大量の高級アイテムを手に入れることが出来ます。
報酬で貰える「★シヴァの化身の軟革ブーツ」も強力で、十分最終装備になり得るレベルです。

出現するユニークは、以下の通りです。
 3体出現するユニーク
 『女王アリ』、『ガチャピン』、『ダゴン』、『ジャート』、"それ"、『ボクラグ』

 6体出現するユニーク
 『きば』、『ボーシン』、『究極ダンジョン=クリーナー』、『グレンデル』、
 『ログログ』、『トム』、『巨人ファゾルト』、『フリージア』

 +α非ユニークが数体

物量的な難易度もさることながら、実はこのクエストの真の恐怖は、
召還魔法を持つユニークモンスター同士の衝突による、際限ない召還地獄に陥ることにあるのです。

『女王アリ』のアリ軍団 vs 『ダゴン』のデーモン軍団+『ガチャピン』のヒドラ軍団、という構図で、
両者が一度出会ってしまうと、あとは敵モンスターが際限なく無限に出現し続けることになります。
特に『女王アリ』の召還力は異常の一言で、数ターン放っておくだけで3桁に届く数のアリが呼び出されてきます。

このクエストの難易度は、これら召還魔法を唱えるユニークをどれだけ早く葬れるか、によります。
逆に、一度増殖地獄に陥ってしまうと、多くの場合クエストの達成どころか命すら危なくなります。



● 「クローン地獄」 攻略

条件:Lv40前後、元素毒乱麻沌耐性、浮遊、有る程度の加速、攻撃力300以上、高隠密、等
物資:加速手段、二次耐性手段、有る程度の決戦用物資、溶岩溶解手段、大量の鑑定手段、等
目標:『女王アリ』を最優先に、全員が起きる前に各個撃破を目指す。

全体的な構図としては、フィールド上部に『グレンデル』や『トム』などのパワー頼みのユニークが配置され、
フィールド下部に在る、壁と深い溝で区分けされた6個の小部屋の中に、
『女王アリ』や『ダゴン』などのユニークが、同種3体1セットで配置されています。
基本的に全員寝ていますので、隠密が十分高ければ、他を起こさずに各個撃破することが出来ます。

クエストに入ったら、寝ても覚めても何よりもまず『女王アリ』が危険ですので、
下段一番右端の小部屋に居る『女王アリ』3体を、最優先で撃破しに行きましょう。
無事倒せたら、そのまま左に進みつつ下段を一掃します。
『ガチャピン』のカオスブレスなどが厄介ですが、各個撃破出来ればそこまで危険は無いはずです。
下段が一掃できれば、上段は楽なユニークしか残っていないので、ほぼクエスト成功でしょう。

注意点として、『女王アリ』の召還でアリに囲まれても、テレポートなどでの離脱は絶対してはいけません。
1体でも『女王アリ』が生きていればアリは無限に出てきますので、何が何でも食らいついてとどめを刺しきります。

また、『女王アリ』のアリ地獄に対する保険として、ブレスを吐くペットを持ち込む方法があります。
女王アリは赤アリを大量に召還しますので、火炎属性以外のワイアームなどが効果的です。
うまく『女王アリ』を倒せなかったときは、彼らのブレスでアリを一掃してもらってから本体を叩きましょう。



● 中盤の要注意モンスター

36階 ラアルの破壊集大成
言わずとしれた凶悪モンスター。移動手段は持たず、高頻度で様々な遠距離攻撃を仕掛けてくる。
地獄のブレスや魔力の矢が強力で、連続で叩き込まれるとかなり危険。
苦労して倒すメリットは無いので、見つけたら視野に入らない様に迂回してやり過ごそう。

39階 ナイトメア
攻撃は直接攻撃のみだが、混乱打撃に加え魔力も奪いながら殴る。
混乱耐性が無くて接近されると、高確率で死亡確定。混乱耐性があっても、MPを削られるのが鬱陶しい。
出来れば遠距離攻撃でしとめたい。

40階 『マレキス』
HP2500、加速+15、地獄球や召還魔法をかなりの頻度で唱えてくる。
『影のジャック』と中盤の双璧を成す、中堅ユニークモンスター。
強力な直接攻撃力に加えて、ダメージ最大230の地獄球がとにかく怖い。
地獄耐性を付けずに40階層をうろうろしてると、出会い頭に瞬殺されるので注意。

41階 『リナルド』
劣化攻撃やダメージ最大190の魔力の矢、ログルスなどを放つ、最初に遭遇するアンバーの王族。
倒せるだけの強さがあっても、アンバーの王族特有の「血の呪い」が怖い(終盤の心得参照)。
出来れば今は放置して、後半十分強くなってから改めて狩るべき。

42階 『影のジャック』
いろいろな意味で中盤最強のユニークモンスター。HP3000、加速+40、暗黒の嵐を連発してくる。
暗黒の嵐は、最大でダメージ318、暗黒耐性有りでも159入る可能性がある。
暗黒耐性は埋め難く、しかもそれを加速+40で連発するのだからたまったものではない。
今はまともに戦わず、十分に強くなってから倒すのが良いだろう。

43階 古代万色ドラゴン
単色の古代ドラゴンより数段強い。混同していると痛い目に遭うので注意。
HP2100を誇り、ダメージ700ものブレスを吐く。
5元素耐性に穴がある場合は、素直に戦わない方がよい。

44階 ドローレム
かなり危険。HP3000を誇り、Maxでダメージ800の毒のブレスを吐く。
毒のブレスは、一次耐性有りでもダメージ266で侮れない。
テレポート耐性を持ち、テレパシーで感知出来ないのも地味にやっかい。

52階 『サンタクロース』

HP2500、加速+40。全能力減少打撃を持ち、地獄球やユニーク召還を唱えてくる。
すさまじい早さで飛び回りながらユニークモンスターを召還しまくる、どうしようもないやつ。
数ターンで沈められるだけの攻撃力がなければ、召還魔法で収拾がつかなくなってしまう。

55階 目のドルジ
HP1000、加速+20。地獄球、地獄の矢、魔力の矢、アンデット一体召還のみを攻撃手段として持つ。
全く移動せず、毎ターン必ず何かしらの遠距離攻撃を仕掛けてくる、やっかいな固定砲台。
加速も+20と大きく、しかも攻撃方法がどれも強力で、迂闊に視野に入るとかなり危険。

59階 『はぶ』
HP7326、加速+20。光の剣や魔力の嵐を唱え、同階層の敵と比べて明らかに強い。
魔力の嵐はダメージ400ほど、光の剣はダメージ300ほど入る可能性があり、連続で放たれると危険。
異常に高いHPもやっかいで、倒すのにかなりの物資が必要。
はっきり言って50階層のレベルではない。今はやり過ごして、終盤に回そう。

60階 『サルマン』、『ガンダルフ』
言わずと知れた、指輪物語最強の二人の魔法使い。
常に目を覚ましていて、さまざまな魔法を高頻度で唱えてくる。
魔力の矢と光の剣が強力だが、攻撃内容が多すぎて、危険な魔法を連続で唱える確率は低い。
召還魔法などに翻弄されないよう注意すれば、そこまで強敵ではない・・・かも知れない。

63階 『八岐大蛇』
HP6000、加速+13。火炎、毒、暗黒、カオス、劣化、因混、プラズマ、廃棄物のブレスを吐く。
ブレスを吐く頻度が異常に高く、連続して吐かれる可能性はかなり大きい。危険。
敵の体力を素早く奪わないと、回復に手一杯で攻撃どころでは無くなってしまう。

67階 シャンブラー
HP5000、加速+20。稲妻のブレスをかなりの頻度で吐きまくる。極めて危険。
稲妻ブレスは、電撃の一次耐性のみではダメージ533。気まぐれに二回行動されるだけで十分即死できる。
遠距離攻撃に稲妻ブレスしか持たないシャンブラーは、連続でブレスを放ってくる可能性が非常に高く、
その点、ストームワイアームなんかよりよっぽど危険だろう。
電撃の二重耐性なしでこいつの視野に入ることは、高確率で死を意味する。

68階 『ツエラクス』
HP6500、加速+20。ドリードのユニークモンスター。
壁抜けに加え、アンバーの王族召還を唱えることがあるので注意。


 
 

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