■ 事前の心得 ■


● 精神論的なこと

このゲームの真の敵は「集中力の途切れ」です。
適当にやってると、どうでもいいポカミスで簡単に頓死します。
時間的・精神的に余裕があるときに、落ち着いて潜りましょう。
キャラクターの今の状況がある程度正確に把握できていれば、そう簡単には死なないものです。
少し疲れてきたな、と思ったらあまり無理はしないこと。
もうちょっとと粘って頓死することが、個人的にも良くあります。

また、冒険を中断するときは町に戻った状態が望ましいでしょう。
ダンジョン探索の途中で中断してしまうと、再開したときには、
その階の雰囲気や要注意モンスターの位置などの状況を忘れてしまっているものです。
できれば、補給を終えてダンジョンに潜れる状態にしてから中断しましょう。


● ヘルプを良く読む

とりあえず初めは「readme.txt」の「基本的なプレイ」に目を通し、
キャラクターの操作方と行動コマンドを中心に覚えましょう(参考:操作コマンド一覧)。
ダメージの計算法などを理解するのは、主要なコマンドを覚えてからでも遅くはありません。

変愚蛮怒にはこのreadmeの他に、非常に充実したヘルプテキストが付属しています。
ゲーム中に「?」キーを押すと、いつでもこのヘルプテキストを章ごとに参照することが出来ます。
このヘルプはえらく気合いが入っていて、これだけで本一冊書けるほど内容があります。
分からないこと、知りたいことが見つかったら、まずはヘルプテキストの対応する章を参照しましょう。
量は多いですが、しっかり読めば大抵の疑問は解消するはずです。


● 種族・職業・性格の組合せ例

変愚蛮怒には非常にたくさんの種族・職業が存在します。
尖った特徴を持つものも多く、この組合せによってゲームの難易度が大きく変化します。

職業には打撃専門職、魔法専門職、打撃と魔法を使うデュアルクラスの3種類が有りますが、
魔法専門職は難易度が少し高いため、慣れないうちは打撃を使う職業を選ぶのが無難です。

以下では、一般的に強いとされる組合せのうち、癖の少ないものを数例紹介します。

ちからじまん・ゴーレム・戦士
よく初心者にお勧めとされる組合せ。接近戦最強の戦士に、種族はタフなゴーレムを選択。
HP・攻撃力・防御力が非常に高く、麻痺耐性・透明視も自前で持つ。序盤の安定性はかなりのもの。
目に付く敵を殴り倒していくだけでも、30F程度までなら楽にすすめてしまう。
とりあえず変愚蛮怒に慣れるためには最適の組合せである。
ただし、隠密・魔法道具の能力が絶望的に低いため、中盤以降は難易度が跳ね上がる。

ちからじまん・クター・盗賊(匠)
安定した強さのデュアルクラスの組合せ。打撃が強い盗賊に、隠れた良種族のクターを選択。
盗賊は打撃・隠密・魔道の能力が高く、魔法も1領域使える優秀デュアルクラス。
クターはそこそこの能力と高いHPを誇る割に、経験値修正が非常に低い優秀種族。
強さのわりにどんどんレベルが上がり、ストレス無くさくさく進めるのが楽しい。
近接戦闘職には匠の魔法も非常に相性が良い。
特に3冊目が手にはいると元素耐性と壁抜けが使い放題となり、異常なまでの死ににくさとなる。
ドーピング魔法で自身を強化して強敵に挑む様は、「魔法剣士」のイメージに最も近いと思ったりする。
匠の領域は感知が弱いのが玉に瑕だが、十分*勝利*を狙える組合せである。

ちからじまん・ハイエルフ・レンジャー(自然・第2はお好み)
器用万能。万能職であるレンジャーに、万能種族であるハイエルフを選択。
ほぼすべてのステータスが平均以上で、はっきり言って何でも出来る。
殴ってよし、射ってよし、魔法も2領域使え、隠密・魔法道具の能力も高い。
装備に制限がないため武器選択の幅がとても広く、MPが有るため理力武器も利用可能。
弓主力でも十分戦え、序盤から終盤まで、そのときのツモに合わせた柔軟な戦い方が出来る。
自然領域は感知と元素耐性が使い放題なため、中盤以降の安定性も非常に高い。
非の打ち所がほとんど無く、唯一の欠点はちょっぴりレベルが上がりにくいことぐらい。
ポテンシャルが高くまさに万能。じっくり腰を据えて育て上げ、是非とも*勝利*を目指してほしい。

ある組み合わせで、キャラクターの最終的なHPや魔法道具技能がいくらになるかは、
キャラクターの技能値計算」で計算できます。参考にしてください。



● 初期オプションについて

キャラクター作製の最初にだけ決められるオプション項目です。
一度設定した後は冒険中に変更できないため、プレイへの影響が非常に大きくなります。
慣れるまでは変にいじらない方が良いでしょう。

ここでは通常のプレイ時の一般的な設定例を紹介します。

・店で値切り交渉をする − いいえ
  店で買い物時に値切り交渉をするかどうか。非常に煩わしい事になるので「いいえ」に設定する。

・初心者簡単モード − いいえ
  ゲームバランスが大きく変化するので通常は「いいえ」に設定する。

・モンスターは失敗を学習する − いいえ
・モンスターはプレイヤーの弱みを突く − いいえ

  戦闘が楽になって若干死ににくくなる。自信のないうちは「いいえ」に設定する。

・元祖の街/クエストと荒野なし − いいえ
・小規模な街/荒野なし − いいえ

  変愚蛮怒の魅力が半減するので普通は「いいえ」に設定する。

・(鉄人用) − いいえ
  通常プレイ時は全て「いいえ」が無難。

・伝説のアイテムを取り逃がしても再生成される − はい
  通称「保存モード」。便利なので普通は「はい」に設定する。
  「はい」に設定すると、アーティファクトは鑑定されないかぎり何度でも再生成される。
  これを「いいえ」に設定してしまうと、フロアに生成されたアーティファクトは、
  その発見の有無にかかわらず、一度取り逃すと二度と生成されなくなる。

・能力値にオートローラー使用 − はい
  初期能力値をえり好みする機能を使用するかどうかの設定。
  初期能力値は序盤の展開に大きく影響するため、通常は「はい」に設定する。

・我が家を拡張する − はい
  我が家の保管空間を異なる街間で共有するかどうかの設定。
  便利な機能なので通常は「はい」に設定する。


● オートローラーについて

能力値の下限をそれぞれ設定し、条件に合うキャラクターが出来るまで
ひたすらキャラクター生成を繰り返す機能です。
キャラクターの初期能力は、冒険中盤までの強さに直結するため非常に重要です。
各能力の下限値を3〜17で設定します。

ステータスの高いキャラクターほど生成されにくく、
全てを17に設定すると、キャラが出来上がるのをひたすら待ち続けることになります。
現実的には、17を3つ、15を1つあたりが限界です。
キャラクターの職種に合ったステータスを選んで下限を設定しましょう。

耐久 HP量を決定する。
生存率を上げるためにもっとも重要なステータス。
腕力 打撃力を上昇させる。重い物を持っても減速しにくくなる。
物を持てる量に影響するので、魔法専門職でも重要となる。
器用 攻撃回数と命中率に影響する。
打撃中心の職種で非常に重要。殴らない職種ではさほど必要ないが、盗みへの抵抗力がる。
知能 知能を魔法に使用する場合、MP量と魔法の失率に影響する。魔法道具技能にも多少影響する。
魔法を唱えないか、賢さを魔法に使用する場合はさして重要ではない。
賢さ プリースト、パラディン、修行僧、超能力者、剣術家、練気術師のMPと魔法の失率に影響する。
魔法防御力にも影響する。
魅力 魔獣使いと吟遊詩人のMPと魔法の失率に影響する。
店の売買価格にも影響するが、極端に低くなければあまり問題にならない。

打撃職なら、腕力、耐久、器用を17、魔法道具に関わる知能を15に設定。
魔法職なら、腕力、耐久、知能を17、盗みの抵抗力に関わる器用を15に設定。
デュアルクラスなら、腕力、耐久、器用を17、知能・賢さ・魅力のうち魔法に使用するものを15に設定。
なお、いらない数値も8までは100%なので8にしておくと良い。


●オプションの設定

冒険中にいつでも変更できるオプション項目です。
主要なものを簡単に解説します。

1,キー入力
ローグ風キー配列を使用する

ノートパソコンなどテンキーがない場合はこちらのキー配列が操作しやすい。

常にアイテムを拾う
アイテムを拾うのに1ターン消費していてはもったいない。
通常は「はい」に設定し、自動拾いでふるいにかける。

使うコマンドでアイテムを何でも使える
aかuで何でもかんでも使えるようになる。
慣れると便利なので、積極的に使用することをおすすめする。

2,画面出力
常にプレイヤーを中心に置く
好みにもよるが、周りを把握しやすくなるので「はい」をおすすめする。
アングウィルがものすごく重くなるのが玉に瑕。

魔法や矢の軌道を表示する
射線が通っているか確認しやすくなるので「はい」に設定する。

3,ゲームプレイ・オプション
トラップ感知済みでない場所を表示する
感知区域の把握に便利なので「はい」に設定する。

4,行動中止関係
トラップ完治範囲外に出る直前に行動を中止する
トラップ完治範囲外に出る直前に警告する

トラップは避けるに越したことはない。「はい」に設定するのが安全。
中盤以降は即死のハルマゲドン・トラップが有るので非常に重要。

D,基本ウェイト量
遠距離攻撃などのエフェクトアニメーションの速度を設定する。
ウェイト2〜3に設定が、攻撃の種類と攻撃元を把握しやすくて良いだろう。

H,低ヒットポイント警告
自分用デッドラインとして設定しておくと良い。
序盤〜中盤は50〜60%、終盤は70〜80%辺りだろう。

W,ウィンドウフラグ
サブウィンドウに表示できる項目を決められる。
メッセージ履歴、モンスターの思い出、持ち物/装備品 あたりを表示させると便利。

その他
メインウィンドウはマウスで端を引っ張って大きくすると視野が広がって快適。



● 子孫に遺産を

このゲームにおいて、唯一次のキャラクターに受け継がれるのがモンスターの思い出です。
最初の頃は、とにかくやたらめったら調査しまくって、次からの状況把握に役立てましょう。
レベルや属性攻撃の有無、状態異常攻撃、職種によっては耐性の穴なども重要な情報です。


● 敵を知り、己を知れば、なんとやら


調査手段を用意することは当然ですが、
調査した敵のHPや攻撃内容と、現在の自分のステータスとを照らし合わせられる目は、
勝利者になるためには絶対に必要です。
「いけるだろう」と思ってつっこんで瞬殺される、というのは避けられるミスです。
40F以降の深層の、特に一度戦ったことの有るモンスターには、
「今ここで対峙したら・・・。」と、ワンクッション置いて考え、結果をある程度予想できることが大切です。
上級者になると、モンスター名だけで大体がシミュレート出来てしまう様ですが。
こればかりはまさに経験なので、何度も殺されて体得していってください。
まずは、敵の現HPを見てブレスのダメージ計算すること辺りから始めましょう。


● ダメージ計算の重要性

相手モンスターのステータスから、キャラクターが受けるダメージ量を計算しておくことは非常に重要です。
ドラゴンのブレスやユニークの強力な魔法など、その攻撃を受けるとどの程度のダメージを喰らうのか、
今のHPで何発耐えられるのか事前に把握しておくことは、戦いの基本となります。
これは序盤から終盤まで重要です。

ブレス攻撃のダメージは敵の現HPに依存し、魔法攻撃のダメージは敵のLvに依存します。
調査の杖や「モンスター情報検索」で敵のステータスと攻撃方法を調べたら、
戦う前に「ブレスのダメージ計算」と「魔法攻撃のダメージ計算」でダメージを計算し、
現在の耐性とHPで、敵の攻撃を最大何発耐えられるのか計算しておきましょう。
実際に戦うか逃げるかは、その後決めても遅くはありません。
一撃でHPを半分以上持っていかれるような相手とは、今はまともに戦わない方が無難です。

特に危険なモンスターは、攻撃方法とダメージを併せて「*要注意*モンスター一覧」にまとめました。
参考にしてください。